フコイダンの主成分はフコース

海藻

 フコイダンはフコースと呼ばれる単糖を主要成分とし、このフコースに硫酸基がついた多糖体をいいます。糖がいくつも結合しあって、くっついたもの(多糖体)に、さらに硫酸基という成分が結合したものをいいます。フコイダンの主な成分としてはフコースを中心にガラクトース、キシロース、ウロン酸、なども構成されていますが、なかでもフコースが主成分となっています。

 モズクやコンブ・ワカメなどの海藻類のなかでもフコイダン含有量がずば抜けて高いといわれるオキナワモズクのフコイダンは、フコースと硫酸基を主成分として、ウロン酸と、その他に微量ですがキシロースも含まれています。


アポトーシスとネクローシス

海藻類

 フコイダン特有の健康効果というと、がん細胞を自滅させるアポトーシス作用といわれる効果があげられます。

 細胞の崩壊作用には、このアポトーシス(Apoptosis)の他にネクローシス(Necrosis)といわれるものがあります。
ネクローシスは、細胞がみずから自壊するアポトーシスと違って栄養不足、毒物、外傷などの外的環境要因による受身的細胞死をいいます。ネクローシスまたは壊死(えし)と呼ばれています。

 ネクローシスの場合、細胞が破裂したり、周囲の正常な細胞を傷害したり炎症を起こしたりします。 アポトーシスは一般的には炎症を起こさないと言われています。 フコイダン特有のアポトーシスは、ネクローシスよりも短期間に完結し、しかも炎症を伴わない細胞死です。 したがって、フコイダンが持つアポトーシス誘導作用は、より有効な抗癌剤として期待されています。


U-フコイダンとは

海

 フコイダン分子には2種類あります。硫酸化フコースからなる F-フコイダン、グルクロン酸を約20%含む U-フコイダンです。

 U-フコイダンは、コンブ・ワカメ・ヒジキなどの褐藻類に含まれる複合多糖類ですが、特にガゴメコンブという種類の昆布に多く含まれています。U-フコイダンは、がんなどの異常細胞が自殺して消滅していくアポトーシス作用を引き起こす効果が認められています。このU-フコイダンにガン細胞の自滅を誘導する作用、アポトーシスがあることが、‘96年第55回日本癌学会で発表されています。

 抗がん剤も、U-フコイダンもがん細胞に対抗するものですが、実は全く異なります。 抗がん剤が起こす細胞死は、異常細胞を毒物(抗がん剤)などで損傷させるネクローシス(壊死・えし)と言われる作用ですが、同時にガン細胞だけでなく正常な細胞まで傷つけてしまいます。

多くのがん患者は副作用に苦しめられ、がんと闘うための免疫細胞にまでダメージを受けてしまいます。しかし、U-フコイダンは、異常細胞(ガン細胞)を自殺に追い込む、アポトーシスのスイッチを入れるだけですから、正常な細胞を傷つけることがなく、副作用とは無縁なのです。


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